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歯周病で揺れる歯は、すべて抜歯になるわけではありません― 大

歯周病で揺れる歯は、すべて抜歯になるわけではありません― 大切な歯を守るための精密歯科治療② ―
「歯が揺れているので、もう抜くしかないのでしょうか」

歯周病が進行し、歯の動きを自覚するようになると、多くの方が抜歯を心配されます。確かに、歯を支える骨が大きく失われ、感染や動揺が強い場合には、保存が難しいこともあります。

しかし、揺れている歯がすべて抜歯になるわけではありません。

歯の動揺には、歯周病による骨吸収だけでなく、歯ぐきの炎症、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの偏り、特定の歯への過剰な負担など、複数の原因が関係していることがあります。

歯が揺れる主な原因

歯周病によって歯を支える骨が減少すると、歯は動きやすくなります。また、歯ぐきに強い炎症があると、歯の周囲の組織が一時的に腫れ、動揺が強く感じられることもあります。

さらに、歯ぎしりや食いしばりなどによって一部の歯に強い力が集中すると、骨の減少がそれほど大きくなくても、歯が揺れることがあります。

そのため、「揺れている」という症状だけで判断するのではなく、なぜ動いているのかを確認する必要があります。

歯を残せる可能性を判断するポイント

当院では、歯の動揺だけでなく、次のような状態を総合的に確認します。

歯周ポケットの深さ
出血や排膿の有無
歯を支える骨の量と骨吸収の形
歯根の長さや形
歯周病菌の状態
噛み合わせや歯ぎしりの影響
日常の清掃状態
喫煙や全身状態

例えば、炎症が主な原因で動揺が強くなっている場合には、歯石や細菌性プラークを除去し、歯ぐきの炎症を改善することで、歯の揺れが軽減することがあります。

噛み合わせの負担が大きい場合には、咬合調整や一時的な固定を行い、歯にかかる力を分散させることもあります。

歯周組織再生療法を検討できる場合もあります

歯周病によって失われた骨の形が、再生療法に適している場合には、歯周組織再生療法を検討できることがあります。

当院では、症例に応じてエムドゲイン、リグロス、CGF・AFGなどを用いた再生医療を検討します。

ただし、再生療法は、骨が減っているすべての歯に行える治療ではありません。

骨の欠損形態、歯の動揺、感染の状態、清掃性、喫煙習慣、全身状態などによって、適応や治療結果は異なります。まず歯周基本治療によって炎症を抑えたうえで、再生療法が適しているかを判断することが大切です。

無理に残すことが適切でない場合もあります

天然歯を残すことは大切ですが、歯を支える骨がほとんど残っていない場合や、深い歯根破折を伴う場合、感染や腫れを繰り返している場合には、無理に保存することで周囲の骨をさらに失うことがあります。

大切なのは、「揺れているからすぐ抜く」「何があっても残す」と決めつけることではありません。

治療によって炎症や動揺が改善する可能性があるのか、治療後に安定して使える見込みがあるのかを見極める必要があります。

クレールデンタルオフィスでは、歯周組織検査、レントゲン・CT、歯周病菌検査、噛み合わせの評価などを行い、歯を残せる可能性と限界を丁寧に検討します。

歯が揺れていると感じても、すぐに諦める必要はありません。

まずは原因を正しく調べ、その歯にとって適切な治療方法を考えることが、歯を守る第一歩です
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