スタッフブログ

骨が足りないと言われた方へ

骨が足りないと言われた方へ
骨造成・再生医療・栄養学的視点から考えるインプラント治療

インプラント治療を希望していても、検査の結果、
「骨の量が足りない」
「このままではインプラントが難しい」
と言われることがあります。

インプラントは、顎の骨の中に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療です。そのため、インプラントを安定させるには、十分な骨の高さや厚み、そして骨の質が重要になります。

歯を失ってから時間が経つと、顎の骨は少しずつ痩せていきます。また、歯周病、歯根破折、外傷、過去の抜歯、入れ歯による圧迫などによって、インプラントを支えるための骨が不足している場合もあります。

このような場合に検討されるのが、骨造成です。

骨造成とは、インプラントを安定して支えるために必要な骨の量や形を整える処置です。ただし、単に「骨を増やせばよい」というものではありません。

どの部位に、どの程度の骨が必要なのか。
歯ぐきの厚みや清掃性はどうか。
噛み合わせの力に耐えられる設計か。
将来メインテナンスしやすい環境か。

これらを総合的に考えることが大切です。

CLAIR DENTAL OFFICEでは、歯科用CTによって骨の高さ・幅・形態を三次元的に確認し、インプラント治療に骨造成が必要かどうかを慎重に判断しています。

また当院では、症例に応じて再生医療の考え方を取り入れた骨・歯周組織の環境づくりも行っています。

たとえば、患者さんご自身の血液から作製するCGF・AFGを用いて、外科処置後の治癒を助ける環境を整えることがあります。CGFやAFGは、血液中の成分を利用した自己由来の材料で、インプラント治療や歯周外科、骨造成を行う際に、創部の保護や治癒促進を目的として使用されることがあります。

さらに、歯周組織の状態や骨欠損の形態によっては、エムドゲイン、リグロス、幹細胞培養上清などを組み合わせ、組織再生を促す目的で活用する場合があります。

ただし、再生医療的なアプローチは、すべての症例に適しているわけではありません。骨が大きく失われている場合、炎症が強い場合、歯周病リスクが高い場合、全身状態に注意が必要な場合などでは、まず原因を整理し、段階的に治療を進める必要があります。

そして、もう一つ当院が大切にしているのが、栄養学的な視点です。

骨や歯ぐきの治癒は、外科処置だけで決まるものではありません。手術後に組織が回復していくためには、からだの中に十分な材料と環境が整っていることも重要です。

たとえば、骨や歯ぐきの組織をつくるためには、タンパク質、ビタミンD、ビタミンC、鉄、亜鉛、マグネシウムなど、さまざまな栄養素が関係します。また、糖代謝の乱れや慢性炎症、貧血傾向、ビタミンD不足などがある場合、治癒や免疫バランスに影響することがあります。

そのため当院では、必要に応じて血液検査を行い、炎症状態、栄養状態、糖代謝、鉄代謝、ビタミンDなどを確認しながら、インプラント治療や骨造成を行うための全身的な準備も大切にしています。

これは、単にサプリメントを勧めるためではありません。
インプラントを支える骨や歯ぐきが、より安定して治癒しやすい環境にあるかどうかを確認するためです。

当院が大切にしているのは、
「インプラントを入れるためだけの骨造成」ではなく、長期的に安定しやすい口腔環境と全身環境を整えることです。

骨、歯ぐき、歯周病リスク、噛み合わせ、清掃性、全身状態、そして栄養状態。
それらを一つひとつ確認したうえで、必要な場合に骨造成や再生医療的アプローチを検討します。

「骨が足りない」と言われた方でも、すぐにあきらめる必要はありません。
一方で、無理にインプラントを行えばよいというわけでもありません。

大切なのは、現在の骨や歯ぐきの状態を正確に診断し、その方にとって本当に適した治療計画を立てることです。

CLAIR DENTAL OFFICEでは、精密検査に基づき、インプラント治療、骨造成、歯周病治療、再生医療的アプローチ、そして栄養学的な視点を組み合わせ、長く安定して使える治療を目指しています。
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