医療で一番大切なのは、コミュニケーションと考えますが、だからといって設備技術は疎かにできず、この点が重要です。ペインレス治療に必要なレーザー装置、精細な顎骨や歯の状態を診るCTレントゲン装置、型取りが苦痛にならないような最新の口腔内スキャナー装置、精細な虫歯治療やマイクロエンド神経治療のためのデジタルマイクロスコープ装置など、数多くの最新医療機器を揃えています

口の中のさらに細かな部分を扱うのが私たちの分野であり、かつての歯科医師は裸眼で治療の全てを行っていましたが、今ではテレスコープによって拡大して術野を診ながら細かな作業を行うようになっており、さらに２５倍程度の光学顕微鏡によって根っこの治療も行うようになってきています。当院では、いち早くデジタルマイクロスコープを導入し術野をさらに８０倍に拡大して、かぶせ物の治療やインプラント治療、審美歯科治療への応用によって、より精密な治療で活躍しています。

安全性や衛生面については、医療の基本的な部分であり、待合室からはじまり、診察室や手術室などの設備、器具機材のディスポーザル化など多岐にわたっていますが、これらは医院が提供する医療の質を現わしています。待合室に数多くの患者さんがいて、診療室でも複数の患者さんを併行して診察する日本式スタイルは、見直さなければならないと思います。本来歯科治療で長持ちする、質の高い治療を求めるのであれば拙速な技術ではなく精緻な技術と丁寧な対応が要求される診療科であることをご理解下さい

医学の進歩によって、従来であれば入院など厳重な管理の下で治療が必要だった病気でも、通院治療を受けながら仕事をしながら、日常生活が可能な方も増えてきました。従って歯科治療を受けるにも基礎疾患の影響を考慮しながら行わなければならず、侵襲を伴う治療にかかわらず、歯科治療では感染など炎症症状を伴う場合が多く、一般治療でも治療の効果は全身状態に関わってくることが多くあります。必要な検査をスピーディに行い、術中管理にも安心できる体制をとっています

病気は基本的に個人に起こる物ですが、歯科では二つの「せっしょく」、つまり接触と摂食は家族内での問題にも発展し、感染や食事環境、栄養状態、その他の家庭環境が原因となり、虫歯、歯周病、口内炎、顎関節症、悪い歯並び、歯ぎしり等々、家族性に起こっている場合が見受けられることがあります。家族に共通の原因を探り、問題を解決したり、予防を行い信頼されるホームデンティストとしても頑張っています